ACR療法は気づかれないプチ整形

プチ整形というと大きな手術をせず、注射や吸引などでしわやたるみなど簡単な美容整形ができることをいいます。ところが、プチ整形でも急にしわやたるみが無くなると職場の人や友人に知られてしまいますよね。そこで、最近注目を浴びているのがACR療法というプチ整形で、施術効果が後から徐々に表れ、その上自分自身の細胞を活性化させる美容効果も期待できるのです。

ACR療法とは、ヒアルロン酸やコラーゲンなどを皮下に注入する詰め物方式とは違い、自分の血小板を注入する方法です。
ACR療法のしわ・たるみの治療原理はヒアルロン酸やコラーゲン注入方式とは根本的に異なり、自分の血小板を患部に注入することで、自分自身の成長因子に働きかけて症状を改善させるのです。

ACR療法(多血小板療法)回復機序
ACR療法(多血小板療法)回復機序 @久保田潤一郎クリニック

ACR療法の特徴

治療の効果
ACR療法は、次のような症状に改善効果を発揮します
・目の周りの小ジワ・チリメンジワ
・鼻唇溝(ほうれい線)のシワ
・額・眉間のシワ
・口唇周囲のシワ
・首すじのシワ
・ニキビ・ニキビ肌・ニキビ跡の改善
コラーゲンやヒアルロン酸治療との違い
コラーゲンやヒアルロン酸注入では、しわやたるみで陥没した部分を持ち上げる方法で症状を改善させます。それに対し、ACR療法は自分の持つ再生能力を最大限活かして皮膚を若返らせます。
治療の流れ
1.採血
2.採血した血液を血球成分と血小板血漿に分離
3.血小板血漿を更に血小板を多く含んだ血漿(多血小板血漿PRP)に分離精製
4.治療部分の表面麻酔
5.自己多血小板血漿を30Gの極細注射針を用いて、治療する部位の皮内~皮下に注入、約20分で終了
一般的なACR施術料金
ACR療法は、コラーゲンやヒアルロン酸注入によるプチ整形よりも割高になります。
一般的なACR施術料金は次の通り、
・下まぶたしわ(シワ)、たるみ(タルミ)の改善のみ 15万円前後
・法令線の改善のみ 15万円前後
・顔のトータルなしわ(シワ)・たるみ(タルミ)・肌の若返り 25万円前後
・首のしわ(シワ)改善 25万円前後
・ニキビ痕(小範囲)改善 15万円前後
・    (顔全体) 25万円前後
・手のしわ(シワ)改善 25万円前後

ACR療法を考案されたのは、久保田潤一郎クリニックの久保田潤一郎医師です。これまでも、自分の血小板を精製して再注入する治療法は、傷口などの出血を止め治癒させる目的で使われていました。たとえば、歯科のインプラント治療、骨や歯肉の再生、やけどの治療、皮膚移植などです。
この自己多血小板血漿(PRP)療法を美容整形外科のしみやたるみの改善に応用されたのがACR療法です。美容整形の手術は少々お高くてもすぐに効果が表れるのがメリットでしたが、ゆっくり効果が表れる方が喜ばれることがあるんですね。


ボトックスでしわとり

美容整形でしわとり治療を受ける方が多いですが、最近話題なのがボトックス注入です。ボトックスとはボツリヌス菌を使った薬剤で、もともと筋肉弛緩剤として使われていました。美容整形ではしわとりのほか、えら取りにも使われています。
おでこのしわや目尻のしわは表情筋を動かすことで出来る深いしわです。これらのしわをレーザー治療や光治療(フォトフェイシャル)でしわとりすると長い時間と高い費用がかかります。(参照:美容整形でしわとり
おでこなどの表情筋によって出来る深いしわにはボトックス注入がしわとりに効果的です。ボトックス注入治療の手順を下に示しますが、非常に短時間に治療が終わりしわをとる治療としては即効性があります。ボトックス注射の注射跡は数日で消えます、お風呂も翌日から入れます。表情筋を動かないようにするので顔面がすこし重い感じがするぐらいで、ほとんど後遺症もありません。
ボトックス注入の問題は効果が3ヶ月~半年程度しか持たないことでしょう。反対に表情筋が動かなくなることに不安があっても、半年も経てば元に戻る思えば気軽にボトックス注入治療を受けられますね。ボトックス注入によるしわとり治療は比較的安価なので、半年毎に継続して治療を続けることも出来ます。

ボトックスしわとり治療手順(おでこ)

クレンジングと消毒
ボトックス注入前のクレンジング おでこの深いしわをボトックス注入で治療するため、事前に額を丁寧にクレンジングします。皮膚を傷つけないようにクレンジング剤をつけたコットンで皮脂や汚れを落とします。クレンジングの後はクレンジング剤をぬぐい去るのとお肌の殺菌のためにアルコールを含ませたコットンでおでこを拭きます。
しわを確認してマーキング
ボトックス注射位置をマーキング 実際にボトックス注射をする位置を決めるためにわざとおでこに力を入れしわを作ります。額のしわをみてボトックス注射する位置を油性ペンでマーキングします。
ボトックス注射
ボトックス注入 おでこのマーキングした位置にボトックスを注入します。このときボトックスを注入し終わるまでおでこに力を入れないように注意します。注射の痛みで表情筋を動かしそうになりますが、そこはがまんします。
注射後のケア
ボトックス注入後のアフターケア ボトックス注入後、ボトックス液が表情筋になじむように軽くおでこを押さえます。その後、ボトックス注射した傷跡に軟膏などの炎症止めを塗ります。

美容整形でしわとり

美容整形でしわを取るのは即効性があり、すぐにきれいになりたい方にはおすすめのしわとり方法です。
美容整形クリニックでは多くのしわとり治療メニューを取り揃えています。大きくわけると、下に示したように、光治療、レーザー治療、ヒアルロン酸・コラーゲン注入、ボトックス注入に分けられます。
目尻などの目のまわりに出来る小じわや比較的浅いしわには、光治療(フォトフェイシャル、フォトRF)やレーザー治療(Nライト、クールタッチ)がおすすめです。顔に深く刻まれたしわはレーザー治療ではかなりの時間と費用がかかりますので、ヒアルロン酸やコラーゲン注入が向いています。即効性がある上に費用もリーズナブルです。
ボトックス注入で太い大じわを解消する方法もあります。おでこや目尻のしわなどはボトックス注射でしわを速効でなくすことが出来ます。

しわとり効果の高い美容整形治療

フォトフェイシャル(フォトRF)
フォトRF しわとりにフォトフェイシャルやフォトRFなどの光治療が効果的なのは、肌の繊維芽細胞に熱刺激を与えその刺激によって傷ついた細胞が自然治癒力によって再生させることにあります。自分のお肌が内部から再生されるのでコラーゲンも増加します。使われる複数の光線によって、しわとりだけでなくしみとりや毛穴の開きも改善してくれます。肌全体の若返り効果を期待出来ます。
レーザー治療
レーザー治療 レーザー治療は使われるレーザーによって種類がありますが、しみを取る場合はNライトを使って真皮の血管を熱で刺激してコラーゲンを増加させる方法と、クールタッチと使って肌表面を冷やしながら真皮細胞を壊して、肌の再生を促す方法があります。比較的狭い範囲のしわとりにはこれらのレーザー治療は効果的です。
ヒアルロン酸・コラーゲン注入
ヒアルロン酸やコラーゲンを注入することで、深いしわを解消することが出来ます。ヒアルロン酸やコラーゲンはもともとお肌にある成分なのでアレルギーなどの危険性は少ないのですが、時間が経つと自然に吸収されるので、効果は3~6ヶ月程度しか持ちません。
ボトックス注入
ボトックス注入 ボトックスは表情筋が緊張出来ないようにすることでしわとりを実現する手法です。ボトックス注入はおでこのしわや目尻のしわ対策に効果的で痛みも少なく、簡単な治療で高いしわとり効果を期待できます。ただ、ボトックスの効き目は3~6ヶ月ほどで徐々に効果は薄れてきます。